地球交響曲第七番 上映会&トークイベント

 


朝から、早大の大隈小講堂で「地球交響曲第七番」の上映会とトークイベントがあった。
http://www.youtube.com/watch?v=dF7YF8TiTvA
地球交響曲ガイアシンフォニー)」は、シリーズ7作目です。
何年か前、恵比寿の写真美術館のなかにある映画館で全シリーズが連日上演されてたので、毎日通って全作品を一気に観たのです。(ちょうど今日でこの映画館が閉鎖になると報道されてました。)
ある日、入り口でちょうど龍村監督がサイン会をやってるところだったので、「自転車で世界一周に行く友人にこの映画のパンフレットをプレゼントしたいと思ってるんです」とサインをお願いしたら「魂の友」と書いてくださって、「私の友人にも世界一周してきた坂本達さんがいますよ」と話されたのでびっくり。坂本達さんは、山崎美緒ちゃんの友人で私も何度も坂本さんの会にいって坂本さんとお話してるのです。その後監督の著書を読んで、監督自身のことや映画にまつわるエピソードなどを知りすっかりこの映画のファンになっていったのです。

この上映会に先立ちWAVOC早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンターから案内がありました。「(この映画は)自然と共に生きていくことを決めた人たち、自然のために活動している人たちの姿を見る事ができます 。」

今回の出演者は、早大のWAVOC客員准教授の高野孝子先生、元ツールドフランスチャンピオンのグレッグ・レモン、統合医療の権威でアリゾナ大学の医学部教授のアンドリュー・ワイルの3名です。

高野先生が出演されてるということで、ここ早大で上映会が催されたようです。

アンドリュー・ワイル医師はアメリアリゾナに住んでいながら、まるで日本的な環境のなかで生活をしているのです。
子どものときから、アメリカ的な食生活が嫌いで食べたいものがなかったそうです。
若いとき日本にホームステイにきて日本の朝食を食べたら、自分の身体が欲してたものは
これだったんだと気づいて以来、ずっと日本食を食べてるのです。
米、味噌汁、漬物、、、来客のときは、抹茶を点ててもてなしていました。
カナダに別荘を作るときは日本の神社の形式の建物です。

医学の研究のために世界中いろいろなところに行き、いろいろな研究してる医師、伝統療法師やシャーマンなどにも会ったのです。
一番いい医師だと思ったのは、アメリカにいた80代の伝統療法師でした。

印象に残ったことば、、、、、、「日本人が長寿なのは、食生活もあるだろうが、『自然界のもの全てのものに神が宿る』という日本人の信仰心にも関係してるのではないかと思う。
(病気は治ると)信じることも大切なのです。
コインに裏表があるように『病』と『健康』
は一体なんです。『病』も経験することで強くなっていくのです。
幸せは、お金とか恋人とか、、外にあると思いこんでるが、実際は人の心の中にあるのです。
私たち医療従事者は(病気の治療だけでなく)病気にならないためにはどうしたらいいかということを教えてあげなくてはならない。」


合間に伊勢神宮の神事、祭事などが厳かに執り行われている様子、熊野の修験者、木こりが木を伐採するときその木にお神酒をかけて神事を行ってる様子なども紹介されます。

この映画によってあらためて日本再発見することができました。
そして生きてることの不安や悩みも雄大な自然に触れ自然と一体となっていくことでとらわれなくなっていくような気がしてきます。

上映後、映画出演者の高野先生の授業を受けてミクロネシア連邦にあるヤップ島の実習に参加したメンバーによるトークイベントが行われました。
ヤップ島でホームステイも体験してきた学生さんたちは日本に帰ってきてからまるで生活が変わったそうです。
日本の今の生活は、不必要なものが多いのではないかと見直すようになったとか、貨幣では量れないものがあるとか気づいてきたそうです。
印象に残った話のなかでヤップ島ではいまでも「石貨」が使われてるけど、貨幣の価値が決まるのは、大きさや美しさでなくここまで運ばれてくるのにどれだけのヒストリーがあるかで決まるという現地の人に教えてもらったことばが紹介されたのが胸に響きました。

社会人になって一流企業に勤めてる男性は、NPOを立ち上げカンボジアの地雷撤去活動もやってるそうです。

終了後、学食へ。大隈庭園を見下ろす環境のいいところです。
ご飯は雑穀米を選んだのですが、サイズがSMLとあるので無駄にしなくて済みました。