スリリングな旅


18切符の一人旅にでかけるために昨夜23:10東京発大垣行きの「ムーンライトながら」に乗り込みました。
この夜行列車は、臨時夜行快速列車で1ヶ月前から発売なのですが、発売直後にすぐ売り切れるという超人気の切符です。
50分後には、翌日になるのでこの日から18切符を使ったらもったいないので、東京から小田原までは、普通の切符を買って乗り込みました。
鉄道マニアたちはいろいろな角度から写真を撮っていて人気ぶりが伺われます。
乗車してまもなくの11時30分ころ、車掌さんが巡回してきたので18切符を見せたら、スタンプを押してくれたのですが、30日の日付けになってたらどうしようって不安になりました。
スタンプの日付けを見たら、ちゃんと31日の日付けになっていました。
こういうふうになってるんですね。
零時半ころ小田原に着きました。たくさん乗る人たちがいます。
若者たちがほとんどだと思ったら、6−70代のような女性のグループ、男性たちのグループ、老夫婦など普通の電車とそう変わりはありません。
私の隣席は空いていて幸い最後まで誰も乗ってこなかったので、ゆったりできました。
朝になって外を見たら岐阜駅です。
天井から下がっているスピーカーに長いマイクをあてて音を録音してる人がいます。報道人かなと思ってたら、またリュックを背負った若い男性が同じような折りたたみのマイクの棒を伸ばしてスピーカーにあてて録音して互いに会釈しています。彼らは鉄道マニアの中でも、音マニア?という存在でしょうか?
昼の一般の電車では見られない光景です。
終点大垣からどっと乗客たちは乗り換えて米原に向かいます。
話した60代の女性は大阪の方でしたが、退職してから毎年18切符を使い東北のひなびた湯治場で2週間過ごしているんだそうです。
遠回りだけど湖西線に乗り換えて琵琶湖半周して京都にいくつもりで、電車のなかで通学中の高校生に話しかけて行き先など聞いてたら、突然あちこちからいろいろな言葉が飛んできます。
いろいろな行きかたを教えてくれる人たちがいるんです。
びっくりしました!鉄道マニアさんたちがたくさん乗ってて、みなさんがすごく詳しいので黙っていられないみたいです。
以前、アジアの留学生を自宅に招待したときのことを思い出しました。
彼は東京の大学に数年留学中でしたが、日本の鉄道にとても詳しくて、延々としゃべり続けているのです。
車両の名前、日本中の駅名、駅の発車メロデイー、距離や料金まで。
どこの国にもいるんですねー。
なんとか乗り継ぎ、琵琶湖半周をゆったり周り京都に着いたのがAM11時。
駅の案内所で地図などいただき相談したら、嵯峨のトロッコ列車を先に乗ったほうがいいですよとのこと。
嵯峨嵐山から終点の馬堀までのトロッコの旅、絶景のポイントに来ると列車を止めて心ゆくまでたのしませてくれるのです。嵐山の川の流れを見ていると暑さをしばし忘れてしまいます。
その次は地下鉄に乗り、NHKの番組で見てからずっと憧れていた南禅寺界隈の別荘群の中にあり唯一公開されている山県有朋の別荘「無鄰菴」を訪れました。http://www.city.kyoto.jp/bunshi/bunka/murin_an/murin_an_top.html
  

そのあとすぐそばにある国際交流会館のカフェで一休み。
ここも日本庭園がきれいです。ほとんど外国人ばかりです。
いよいよ南禅寺を抜けて「哲学の道」を歩きます。

琵琶湖疎水に沿って静かなたたずまいの散歩道です。
 
銀閣寺にたどり着いたときは、あと30分で閉門というところでした。
修学旅行で来て以来です。
またてくてく歩き次ぎは京都大学を目指します。
だんだん暗くなってきました。緑の多いキャンパスです。
学食のことを尋ねたら、生協で運営するしゃれたカフェのようなレストランをおしえてもらいました。