ささら語り「五説経」


白山駅前の小さな食堂のようなお店がいつも気になっていました。看板らしきものも見当たらなく、外からみたら何のお店なんだろう?って思わせるような店です。いつも中はにぎわってる様子で、時には外のテーブルまでお客さんの席が埋まっています。
ドアの前に立って小さな黒板に書いてある今日のランチメニューを読んでたら、中からコックさんがドアを開けて「どうぞ」と言うので入ってみることにしました。
小さいお店だけど、やはりお客さんたちでにぎわっています。
カウンターに通されて今日の日替わりパスタ「かぶ キャベツ ベーコン ジェノバクリーム和え」を頼みました。
イケメンのコックさんたちが4人もいます。そばに立っていた一人のコックさんが親しげに話しかけてきたので、私のクラスメートがやってるイタリアレストランの話などしながら料理を待っていました。彼らもイタリアに研修に行ったりするそうです。イタリアの食堂って気取らなくてこんな感じなのかも。パスタ専門の「こむぎこ」というお店です。http://r.tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13008451/

そのあと、近くのお寺で、よこやま光子さんのささら語り「五説経」を聞く会がありました。

今日の題は「しのだ妻」でした。
「説経」は昔、瞽女や聖が各地を三味線をもって語りをやっていた芸です。
よこやまさんは、元は教師だったのですが、趣味で語りの勉強してるうちにだんだん宮沢賢治の「よだかの星」の語りをやりたいと思うようになっていったのですが、困難さを感じためらっていたそうです。そんなとき、水上勉の「ブンナよ木から下りてこい」の作品に出会い、水上先生80歳のときに、滞在されていた信州に訪ねていき、その後交流が深まり協同で「語り」の作品をつくりあげていったのだそうです。水上先生が86歳で亡くなるまで交流が続きよこやまさんに託されたそうです。「ブンナよ木から下りてこい」は、「命はつながる」というメッセージが伝わる作品なので、学校や「親子で語りを聞く会」などで語ってるそうです。
よこやまさんは師匠がいるわけでもなく、独自に考案された「ささら」をもって音響効果にしところどころで「謡」が入る作品にしているのだそうです。