NHK「小さな旅」


昨日のNHKの「小さな旅」は「北海道サロベツから宗谷岬」という題で自転車やオートバイなどで若者たちが旅するルートを追ったものだった。http://www.nhk.or.jp/kotabi/konkai.html
旅の終わりに近づいたころ漁師の石垣則行さんの営む宿泊所に泊まる若者たちとのふれあいいの話にこころひかれました。
「夏、北の海ではホタテやウニ、利尻昆布など漁の最盛期を迎えます。稚内市のノシャップ岬には、漁師の石垣則行さんが営む宿泊所があります。夏の間、石垣さんの宿は全国からやってくるライダーたちでにぎわいます。仕事の悩みや恋愛の相談など、若者ライダーと毎晩のように語り合う石垣さん。そんな石垣さんの姿に触れ、漁の作業を手伝うライダーたち。親子のようなあたたかい触れ合いがあります。」
息子さんが巣立っていったころ、家の近くでずぶぬれの若者ライダーが野宿してるのを見た石垣さんは胸がしめつけられるような気持ちになり、営んでいる食堂の2階に一泊二食付で2000円の宿を開くことになったのだそうです。
40畳ほどの部屋に雑魚寝状態で宿泊するのですが、毎年たくさんの若者たち(時には外国人も)が泊まり人生を語り合っていき、ときには厳しくいさめることもあるのですが、とてもいい関係が生まれてるのでした。
旅人たちの心情は、部屋中の壁や天井まで落書きみたいにびっしり書き残されているメッセージでわかります。
「俺もやさしい人間になれるようにがんばるよ おっちゃん おばちゃん、、、、、」
夏が終わると石垣さんはこの部屋に寝転んでこれらのメッセージを読みふけっているのだそうです。
私が昔NHKの番組で見て憧れた、ユースホステルのペアレンツ役の森繁久弥を彷彿とさせるお話だったのです。

サロベツ原野への行き方>
羽田空港稚内空港(1時間50分)
中部国際空港稚内空港(2時間)
関西国際空港稚内空港(2時間10分)
上記の空港からは、直行便が運行しています。

JR宗谷本線「稚内駅」→「豊富駅」下車(45分)→
沿岸バス「稚内行き」→「サロベツ湿原センター前」下車(12分)