故郷の味

日本橋で展覧会を観て外に出たらお向かいに新潟村上市の物産店の旗がひらめています。
この店はいつも新潟の商品を扱ってるみたいだからアンテナショップかなと思ってたけど一度も寄ったことがなかったのです。
でも今日はちがいます。村上と聞いたら急に郷愁がただよってきて惹きこまれてしまいました。
村上市の特産品がいろいろ並んでいます。
お店の方にお話を聞いたら、アンテナショップは表参道にあるけど、ここは新潟の市町村がかわるがわり地域の特産物をもってきて出店してるのだそうです。
私の故郷の話しをしたら、次々に知人の名前がでてきてまるで旧知の間柄のようになってきました。
私の今住んでる町には、店主の姉一家が住んでるとか、、、共通の話題がここにも、、
お話がたのしくなってきてついつい雑談にふけってしまいました。
村上茶の和菓子と「笹巻き」を買い求めてきました。

この笹巻きは私の故郷のとは違って白いお米で作ったものでした。私の故郷のは灰汁につけたお米の笹巻きなので黄金色で味も違うんです。
少し地域が離れるとこんなふうに違ってくるんですね。
長い伝統のある郷土料理の味を残していきたいものだなと思いました。
店を出て信号待ちしてたら、向かい側三越のビルには大きな垂れ幕がさがっているのが目に飛び込んできました。山形県の物産展が今日から開催とのこと。
もしかしたら、知人の関係者がいるかもしれないし、、とまた覗きに行きたくなりました。
帰宅時間がどんどん遅くなるのを気にしながら急いで会場へ。
懐かしい老舗の銘菓がありました。
どんどん新しい商品開発も進んでるのがわかりました。
ひと通り回って最後にたどりついたのがJA鶴岡の「だだちゃ豆」です。

だだちゃまめを試食してみたら、いま採れたての味でびっくり!つい「今とれたんですか!」って
聞いてしまいました。
冷凍技術が進んだおかげでこんなにフレッシュな味がでるんですよとのことです。
JAの方とは鶴岡観光大使の同級生の話しや鶴岡にある慶大の研究所のことがニュースになってたという話しなど、ここでもまた親しくお話できました。

今日はまるで、啄木の「ふるさとの訛りなつかし停車場の人ごみの中にそを聴きにゆく」という一日でした。