電力の鬼 松永安左エ門

NHKの「経世済民の男 」シリーズで「電力の鬼」と言われた「松永安左エ門」のドラマが
ありました。
昨年、ふと松永安左エ門のことが思い出されていろいろと調べていたところでしたからあれっ!と思ってしまいました。

西荻の安藤久蔵さんから何度も聞いたことのある池田成彬も登場しました。
池田成彬は慶大教授でのちに日銀総裁となった方ですが、安藤さんの慶大時代の恩師で夏休みに安藤さん宅に滞在して
釣りをたのしまれたというエピソードもあるのです。

だいぶ昔ですが、市の講座で松永安左エ門の勉強会がありました。
講座での講師は、サンケン電気の創業者ということで、担当はサンケン電気の社員でした。

そのときは、松永さんについてほとんど知識がなかったのでとくに関心をもたなかったのです。
松永安左衛門新座市にあるサンケン電気の創業者でしたが、日本社会に多大な功績を残した人物だったのです。

頭に残ったのは、福沢諭吉の門下生であり、電力王、電力の鬼、近代の三大茶人と言われ、慶応志木高校の土地を寄贈、平林寺には広大な土地と茶室のある睡足軒を寄贈されたことなどです。

そして最後の講座では、新座市の睡足軒、所沢市にある茶室付き別荘「柳瀬荘」と晩年を過ごされた小田原のご自宅を受講者たち全員で訪ねたのです。
茶室には、日本を代表するような政治家、実業家たちが招かれていたのだそうで、幅広い交友関係を築いていたことがわかります。

その当時は、「猫に小判」という状態でしたが、月日が経つうちにだんだん偉大さが感じられてきて、もっと知りたいという
思いだったので、ちょうどいい時期にドラマとめぐり会え、政治の面での安左衛門を知ることができました。

莫大な富を築いたのですが、最後はほとんどのものを寄贈し、叙勲も辞退し、葬儀も法名もいらずといわれたそうです。

松永さんご夫妻のお墓は平林寺にひっそりと立ってるそうです。



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