日印「公開シンポジウム」


日印平和条約の締結から60周年を迎える来年にむけて相互理解を深めようということで国際文化会館で日印交流事業「公開シンポジウム」「アジア・ルネサンス渋沢栄一、J・N・タタ、岡倉天心タゴールに学ぶ」が催された(同時通訳)。

日本側からは 渋沢栄一記念財団 理事長 渋沢 雅英氏、タタ コンサルタンシー サービシズ ジャパン代表取締役社長 梶 正彦 氏、森美術館館長、尚美学園大学教授、立教大学教授、インド側からは大学教授やフェローなどの参加。

最初に日印の交流の歴史について渋沢氏が紹介しました。
2009年20万円代の車を売り出して話題になったインドのタタ財閥の創始者は、明治25年に来日し渋沢栄一と会って経済協力を求め、そこからインドから直接綿を買い付けるインド航路の貿易に道筋をつけることになった。その後もタゴールやボースらが来日し栄一は交流していて現代では想像もつかないような壮大な交流が行われていたということです。
タタ氏は日印に貢献したということで外国人には珍しい叙勲を受けていたということです。
岡倉天心もインドに渡りタタとも交流していて、西本願寺の大谷氏がパトロンとなって建築家伊東忠太築地本願寺をつくらせた。

現在タタグループは、NTTドコモから出資を受けてタタドコモとして事業を行っている等々、、歴史と今後の展望について3時間語りあいました。
インド在住の日本人女性のリポートをいつもたのしんでいることと、たまたま手に取った渋沢栄一の本に感銘を受けていらいずーっと敬愛している渋沢さんの子孫のお話が聞けることとあって、今日のシンポジウムはとても興味深いものとなった。