相撲甚句全国大会


新聞を見てたら、両国の「シアターX」で「相撲甚句全国大会発表会」があるというので散歩がてらに行ってみることにしました。

いままで、何度か「相撲甚句」は聞いてきたが、たまたま聞こえて来た程度で実際はどういう歌なのかは知らなかったのですが、この日に聞いていたらなんとなくわかってきました。

故郷で子ども時代から聞いていた祝言や宴会などのような席で大人たちが歌っていた歌詞がいくつもあった。
よく聞いてるとなかなか味わい深いものがあり、日本人のユーモア性がここにもあったかーと思わせてくれた。
日本文化の再発見でした。
「相撲負けても、下駄はけばカッタ カッタと音がする」
「親の意見と冷酒はすぐには効かぬが あとで効く」

一時間半くらい聞いてから、隅田川を渡って隣町まで歩くことに。
屋形船の小屋などあって風情のあるいい街だなーと思って眺めてたら、杖をついて歩いてきた80代の老紳士が声かけてきて、「ここは柳橋といって、料亭がたくさんあって芸者さんもたくさんいてにぎわっていてねー」と昔語りをしてくれました。

名残として橋の欄干には芸者さんのかんざしが彫ってあるのだそうです。
この老紳士氏は、今日は長い病院生活を退院したばかりだそうで、久しぶりに外の空気を吸い歩く練習をしてたみたいです。
開放感に浸って、つい誰かに話しかけたかったんでしょうね。
そのお気持ちじゅうぶん理解できましたから、少しでもお相手をつとめましょうという気持ちでお話をお聞きして来ました。
お陰で柳橋界隈の歴史の勉強をさせていただきました。