西荻のフォレストガンプ

昨夜は西荻の「かがやき亭」で7時から開催された西荻フォレストガンプこと御歳101歳の安藤久蔵さんの
講演会に行ってきました。
この秋NHKTVで安藤さんのことを知り、とっても興味をもってたのです。
狭い会場にびっしりのお客さまたちのほとんどが若い方たちです。
こんなにもたくさんの若い人たちをひきつけるなんて!
北海道からきてるという方も!

安藤さんはあまりにもおもしろい体験談をたくさんお持ちなんです。それで、地元の方々がお話を伺いたいといって毎月お話会を開いてるのだそうです。
慶大時代は小林多喜二の話しを聞き、三井物産に勤務、その後ビルマ終戦、その後、家業の漁業の仕事で世界中を船で周り、
50歳から世界の山登りを楽しんでるうちに登山で世話になったアフリカの現地ポーターたちから自分たちが栽培してるコーヒー豆を売ってくれと頼まれ、日本国内を行脚して少しづつ客がでてきたのです。いまではたくさんの顧客ができ、85歳からは自宅でコーヒー豆売りをしていますが、いまでも毎年のようにアフリカを訪れてコーヒーの生産者たちと会ってるそうです。
若い時は小津監督、太宰、はじめたくさんの著名な芸術家たちとの交流もあったのだそうです。
NHKでは、自転車で4キロ先の喫茶店まで配達する様子、一人暮らしの毎日の食事作り、井の頭公園まで3時間のウオーキング、毎月お客さんたちと近場の山登りなどやってることが紹介されてました。
山登りは、安藤さんがリーダーになり、頂上では安藤さんのコーヒーがふるまわれるのです。
もちろん同行者たちはみな安藤さんよりずーっと若い人たちばかりです。
その若い人たちが安藤さんからパワーをもらって元気になるんだと語っていました。

今回の話しは、ビルマ終戦を迎えたのですが、当初戦争は終わったというビラがヘリから撒かれたけど、信じられなくてしばらくは出ていかなかったのです。それから9月なかばになって、玉音放送の録音がヘリから流れてきてやっと信じたのです。
やっとのことで、実家に帰ってみたら、立派な安藤さんの墓が建ってて、靖国神社にも祀られてたのでした!
ビルマの戦地では、栄養失調や疫病で多くの兵士が亡くなったのだそうです。

最近の話しでは、高級外車に乗ってサングラスかけた若い女性が安藤さんの店にコーヒーを買いにきたそうです。
どこぞのドラ娘かと思ってたら、そばにいた若い客が急にそわそわしてきて、、、、あとで聞いてみたら、
安藤さんは知らなかったのですが、アノ有名な女優さん!だったのでした。

4歳の娘がわがままで手がつけられないと悩みを打ち明けられた親から、安藤さんは一緒に山登りに行こうと誘い、
その日のお弁当にあるちょっとしたアイデアを実行させて、みごと成功し、今その女の子は高校生になり、
安藤さんの大ファンになってるとか、、。
話しは尽きないんです!
登山家、実業家、教育家、たくさんの顔をお持ちです。

安藤さんの山仲間で先輩の 南極観測初代隊長 西堀栄三郎さんhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%A0%80%E6%A0%84%E4%B8%89%E9%83%8Eのことば「いくつになっても始めるということを忘れるな」を大切にされてるようです。

101歳とは、誰も信じないでしょう!
30年は若く見えます!
http://www.nishiogi-navi.com/news/column/live/column8001.html