国際交流基金賞

国際交流基金賞受賞記念講演会に行ってきました。

2014年度受賞された団体部門は
「モスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学日本語学科」で、ロシアや旧ソ連で50年以上にわたり、日本語教育の中心的役割を担ってきた。

学科長のステラ・アルテミェヴナ・ブィコワ氏が 「モスクワ大学における日本語教育と日本語・日本文学の研究」について講演され、
お弟子さんで、現在上智大学でロシア語の教鞭をとっておられるスヴェトラーナさんも、日本語学科時代の思い出などを話されました。

1956年に開設された「モスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学 日本語学科」では、多くの日本語教師を初め、さまざまな分野で活躍する人材を育成し、日露両国間の架け橋として貢献してきました。

大学生のみならず最近では初中等科の日本語弁論大会も行われるようになっています。
日本語がいつごろからロシアに伝わったかというと、江戸時代中期、
船が遭難してロシアに漂流してきた日本人たちから日本語を教えてもらったのが始まりです。

漂流してきた日本人たちは、洗礼を受けさせられロシア名を名乗らせられました。

大黒屋光太夫は映画にまでなったのでよく知られていますが、それ以前に漂流民としてロシアに流れ着いた人たちがいました。

伝兵衛(大阪) 

ゴンザ(薩摩)  

サンパチ(東北)

が記録に残っています。

彼らから聞き取って日本語辞典をつくっていきましたが、彼らは自分が普段しゃべっていた日本語を教えたので、それぞれの出身地の方言の日本語辞典ができあがったようです 。笑


..........