タイの青年

留守の間にタイの青年から新年の挨拶の電話があったそうです。私が留守だと言ったら「明日かあさって」ならぬ「では、また昨日かおとといに電話します」と言ったそうな(笑)。おととい(笑)!になってもいまだにかかってこないのです!
彼は十数年前、当時中国人の女子留学生につれられて我が家のホームパーテイに来てくれました。
中国の留学生がタイ旅行に行ったとき、飛行機のなかで知り合ったそうです。
彼は新聞配達しながら日本語学校に通っている苦学生でした。まだ日本語もおぼつかないらしくなにもしゃべらずただ終始ニコニコしているだけだったので、このパーテイはつまらなかったんじゃないかと心配していました。
でもゆっくり日本語で話しかけてみたら以外にも、日本人の家に招待されたのは初めてだといって、とても感動しているようだったのです。
彼との連絡はそれっきり途絶えてしまいました。
その後、5,6年たったころ夜遅くタイの彼から電話がきました。「おぼえていますか?」って。タイのホテルで働いてるそうで、我が家のことをとても懐かしく思い出してると話していました。
それからまた5,6年たったころ今度は来日して我が家を訪ねてきました。
彼は会社の経営者になって結婚もしていました。
タイの民芸雑貨をデザインし欧米に販売してるそうです。東京の名の通ったホテルにも卸してるそうです。
彼と最初に会ったときとは、まるでみちがえるように変わっていました。とてもセンスのよいスタイルで実業家として堂々とした風格を備えた人物になっていたのです!!
日本に来たころは日本の航空会社に就職したかったんだそうですが、タイのほうが彼には合っていたようです。
またいつの日か、彼のサクセスストーリーを聞ける日をたのしみに待つとしましょう!