獅子舞&叔父宅訪問

杏ちゃんの朝の散歩です。どんなに寒くても大喜び!
今日は、伝統行事の「獅子舞い」が回ってくる日です。
http://iroha-japan.net/iroha/C03_show/07_shishimai.html
家々を一軒一軒回って疫病退治、魔除けの祈祷をしてくれるのですが、家族一人一人の頭をかぶりついてくれるのです。子ども時代はこのお獅子にかぶりつかれるのがとても怖くて逃げ回ったり隠れたりしていたものです。当時、若い親たちは赤ちゃんの頭もかぶりついてもらおうと思ってやってもらおうとするのですが、赤ちゃんは泣いて大暴れだったのです!!大人の心子知らずで、なんて大人は残酷なことをするんだろうって子ども心に思っていました。今となってはとてもなつかしい思い出です。


過疎の村になって青年たちが少なくなったので、この行事も来年はあるかどうかわからないそうです。
ちょうどいい年に帰省できてよかったです。
お獅子が帰ったあと、車で一時間くらいのところにある叔父宅を訪問することにしました。父の兄弟はほとんどが関東に住んでいてこの叔父だけが故郷の近くに住んでいます。
子ども時代、秋祭りのときに祖母に連れられて訪ねて以来です。叔父とも久しぶりに会いました。とても懐かしがってくれました。元気で明るかった叔父ももう80代に入りました。
    
びっくりしたことに敷地が500坪だそうです。林のなかに家が建ってるような。
庭には春になると、筍、わらび、みょうがなどがでてくるので食材には困らないそうです。山の幸、海の幸ならぬ「自然の幸」ですね!
器用な叔父がドラム缶を利用して作った薪ストーブだそうです!!
とってもあったかいんです!
親戚の四方山話に話が弾みました。
叔父は、シカゴに住んでいる娘の写真をもってきて見せてくれました。夫の国のノルウェーで家族と撮った写真でしょうか?とても幸せに暮らしてるというのに、私がシカゴに旅してきたと言ったら「シカゴは治安がいいかどうか」と心配していました。やはり親心ですね〜。
一橋大に入ったばかりの自慢の孫の書をもってきて見せてくれました。大事なお宝を公開してくれたんです。将棋の腕も相当なものだそうで、なにをやっても優秀な孫のようです。
これまた器用なことに叔父が自己流で表装したそうです。
私が一橋大の学園祭に行った話しをしたら、叔父の孫に会えたかどうかって聞かれてしまいました。
会えていたらいいお土産話ができたのに残念でした。
かつて近隣に住んでいた叔父の知人がブラジル移民してコーヒー農園で成功しているようです。毎年のように来日し今も叔父宅を訪ねてくるそうです。
英語を習いたての中学生のころ、叔父が外国郵便をもってきて見せてくれたのを覚えています。
赤と青の斜線の入った航空郵便に「ブラジル サンパウロ」と書かれていたのをかろうじて読めたときにはとても嬉しかったんです。
辺鄙な田舎に住んでいる叔父ですが、多い兄弟のなかで一番国際的な環境にいるんです!
苦労の多かった叔父でしたが、今は子や孫たちがみな幸せに暮らしているというだけで苦労も報われたことでしょう。突然の訪問だったけど、やはり訪ねてよかった!!
しばしの時を過ごしたあと、車で15分位のところにある中条駅から特急に乗りようやく帰路に着きました。
たった2泊だったのに長い長い故郷の旅をした気分でした。