台湾の新幹線

台湾の元留学生から連絡が入りました。
昨年末、NHK台湾高速鉄道を取材に行ったそうで、そのとき彼も撮影されたのでもしかしたらNHKに写るかもということです。
新幹線技術者の日本人の島さん父子孫3代の話の番組らしいのですが、島さんは台湾の新幹線導入に関わった重要な人物です。
放送はいつかわからないというので、番組予告に注意を払うしかないですね。

元留学生は隣町に住んでいて、彼のあとに次々と妹弟も留学してきて彼らの住むアパートの保証人も頼まれていたので、彼ら兄弟とは長く深いお付き合いになりました。

彼は東大大学院を出た後、台湾に新幹線ができるというのがわかって帰国し台湾高速鉄道に入りました。
入社してからしばらくたってようやく完成というニュースが流れたときは、彼が画面に写っていないかと目を凝らして探したものです。
彼から勧められた新幹線物語にはたくさんの苦労話が載っていてそのなかに島さんが登場していたので、初めてそのとき島さんについて知りました。

日本に留学した経験のある社員は元留学生の彼一人だったので、日本から視察団があったときは通訳も任されたそうです。
真面目で優秀な彼ですからきっと活躍してるんでしょう!
我が家と交流のあった彼らが次々といい話題を提供してくれるので、そのつど彼らと交流しててよかったと思えるのです。

台湾人と話したのは、彼が最初でした。
そのころ台湾と香港の区別もつかず、中国と台湾の関係も知らずにいました。
彼からたくさんのことを教えてもらい無知な私は恥ずかしい思いをしました。
彼は祖父から、日本の植民地になったお陰で台湾がよくなったんだよと教えられて育ったそうです。
初めて東大のキャンパスに入って建物を見たときにはとても驚いたと話していました。
彼の母校の台北大学と建物がそっくりだったのです!
彼が理解したことは、当時の日本の大学は帝国大学でした。植民地の台湾と韓国の大学もその帝国大学の一つだったのだそうです。それで東大と同じ建築だったということでした。
留学生たちは私の先生でした。
彼らを世話したというより、反対に面倒を見てもらったほうが多かったような、、、