被災地の報告

地下鉄南北線本駒込駅のすぐのところにある「長寿庵」でお昼をとり、白山駅方面に歩いて行きました。http://www.tyoujuan.com/
近くのお寺で講演があります。

商店街の入り口から入るのですが、けっこう広い中庭がありあやめが咲いていました。
今日の講師は、30過ぎたばかりの新婚ほやほやの日蓮宗の若い僧侶のお話です。
僧侶の友人たちから誘われ震災のボランテアで釜石に行ってこられた体験談を話してくれました。
TVで取り上げられるボランテアの話題はほとんどが、感謝されてるというような報道ばかりですが、実際になかに入ってみると、きれい事ばかりではないようです。
悲惨な状況をバックにピースサインで写真を撮ってる若者、たくさんある仕事のなかで見かけのいい仕事を選ぼうと躊躇してる人、、、、
地元の消防団から「お前ら なにしにきたんだ!」とすごまれてる人がいたり、、
講師の僧侶も意気込んで新調した登山靴、帽子で参加したのだそうですが、現場に行ってみて格好がどうのこうのじゃないってことに気がついたり、、、こういうボランテアの経験がないので戸惑うことが多かったそうです。
釜石にある日蓮宗の寺は小高い丘の上にあるので、当初600人が避難してきてたそうです。
住職夫妻は、避難民の一日の生活を朝のラジオ体操から始まり、掃除等々一日を規則正しく過ごすようにカリキュラムを作ったそうです。
住職さんに不安や悩み苦しみを訴え聞いてもらったり相談にのってもらえたこともたくさんあったと思いますが、ここで暮らした方達の中にはどなたもPTSD(心的外傷後ストレス障害)に遭われた方はいなかったそうです。
住職夫人は幸いなことに医療関係の資格をもってる方だったので、みなさんの健康管理にも充分気を配ってあげられたのだそうです。
残念なことに避難生活中に亡くなられた方もいたそうですが、手厚く介護され弔われたそうです。他のところに避難されてた方よりは、心安らかに逝かれたのではないかと思います。

こういう活動がなぜ報道されないのかとあとで質問があったのですが、特定の宗教を宣伝していると批判されるので、ほとんど報道されることはないそうです。

僧侶のお姉さまは英国に嫁がれているそうで、震災以後、英国での反応などを随時報告してこられたそうです。
英国の女性たちは友人たちを招いてティーパーティやディナーパーティーを開いて募金活動しては日本への義捐金を集めたりしてたそうです。