トルコ人落語家


日本のお笑いを研究しているトルコ人女性が落語を披露してくれました!
トルコ人女性というのは、シャーヒン エスラー・ギョクチェさん。
ハーバード大学人類学大学院博士課程所属というなかで、日本のユーモアを研究したいということで国際交流基金のフェローとして現在東大に留学中です。
「庶民の話、それもユーモア」を理解すると日本文化を深く理解できるのではないかと思い日本のユーモアを研究しようと思いたったのだそうです。
日本のユーモアといったら狂言、漫才、落語などがあるがなにを学んだらいいかなと思ってるところへ、日本人の知人が近所に落語家さんがいるからと紹介してくれたのです。
日本にきたばかりで落語を覚えられるものなのかなと思ったら、10年ぐらいまえも東大に留学していたのでした。
昨年の今ごろから学びだしてちょうど1年たったので今夜は国際交流基金の会場でお披露目会となりました。
外国人のお客もちらほらいます。
お団子とお茶をいただきながらの落語会とは粋なはからいです。

今夜の出演者は
師匠の古今亭 志ん橋さん
兄弟子の古今亭 きょう介 さん
そして主役は、ハーバド亭 恵寿花(えすはな)さん です。

恵寿花さんが披露してくれるのは「子ほめ」「からぬけ」の二つです。
発音やアクセントは少々難しいながらも、「ご隠居さーん」「栴檀は双葉より芳し」などなど江戸落語をしっかりしゃべるのにはお客さんもみなびっくり!!
けっこう笑いをとっていましたよ!

現代では使われていないことばを理解するのも大変だと思ったのですが、あとで師匠と話す機会があったので聞いてみたら、彼女はしっかり勉強してきてよく理解してますよとのこと。
師匠の話では、我々は1年でやっと一つ覚えるものなのに、彼女はこの1年で二つも覚えたんですよ、、、さすが頭がいい!!
江戸弁を覚えて困ったことには、「やい!オメエ」とハーバードの学生さんたちにまで使うようになったこと(笑)

落語が国際的になっていったらおもしろいですね〜

師匠は「最近は外国人のホームレスも増えてきて隅田川界隈でも見かけるようになってきました」「What’s your name? 」って聞くと「I'mシャーロックホームレス」って返ってくるんですよ!って笑わせてくれました。