「白洲正子と細川護立」展

副都心線池袋駅の乗り換えでエスカレーターのところで気がついた壁画。
東京芸大学長の宮田亮平の作品だった。
          宮田さんは親しみやすい学長として知られており昨夜もNHKに登場していた。



目白駅から歩いて30分。細川家の宝物が納めてある永青文庫にでかけた。
 http://www.eiseibunko.com/        
白洲正子と細川護立 〜最後の目利きから学んだもの〜」  9月13日まで。

細川家16代当主 護立は白樺派武者小路実篤志賀直哉らと学習院の同級生で親しくしていたので
白樺派の会計係りをやり、パトロンにもなり国内外の芸術作品を多数購入し協力していたという。
ここ目白台の邸には正子もよく出入りして護立から学んだという。

護立と正子は互いに「能」をやっていたので話題は尽きることがなかったようである。
護立、正子の交わした手紙、白洲次郎が第79代総理護煕が初めて政界に入ったときに贈った手紙、護煕氏が引退後に打ち込んでいる作品(陶器)なども展示されていた。
  作品のそばには正子が詠んだ歌が添えられてた。
「遠つ世のいかなる工み宝相華(ほうそうげ)かく鮮やかにここにのこせる」

展示にもあったが、以前読んだ正子の著作「両性具有の美」の表紙に、この春上野の国立博物館で大人気を博した興福寺の阿修羅像の写真が使われてたことにも気がついた。
http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%A1%E6%80%A7%E5%85%B7%E6%9C%89%E3%81%AE%E7%BE%8E-%E7%99%BD%E6%B4%B2-%E6%AD%A3%E5%AD%90/dp/4103107111

正子さんはよく「焼き物は少しあばれたもののほうが好き」と言われてました。
「完璧なものよりどこか不完全なところがあるもののふがいいという」ということですかね、、



ロビーで展示されてた護煕夫人の佳代子さんの自伝を読み興味をもった。
ミッション系の学校で学んだ佳代子さんは、ふとしたことで学生時代、奈良薬師寺管主高田好胤さんの家に泊めてもらって好胤さんのお話に感動してから仏教に関心をもったそうだ。その後早朝に起きて自宅の近くの鎌倉の寺に座禅にいっていたそうだ。
大変行動力があり生まれながらにボランテア精神をもち、つねに率先してものごとに取り組んでいた方だった。
今朝の朝刊には高田好胤さんの愛弟子だった山田法胤さんが薬師寺管長に就任したとの記事。ちょっと縁のある話題に出会った。

細川佳代子さん
http://blog.livedoor.jp/kayokohosokawa/