ミヤケマイ展

諸々の用があって銀座界隈にでかけてきました。
昼どき過ぎてるのに「BAGUS PLACE」ランチビュッフェ980円という看板をもって立ってるお兄さんが気になり、お店を聞いたらすぐそばだったので入ってみることに。
「BAGUS」バグースと読むんだそうです。
オープンしたばかりだそうで広々しています。
時間制限がないのでゆっくりできてよかったけど、まごまごしてるとすぐ夕方になるので、軽く済ませて出ました。
伊東屋さんでは必要なものがみつからなかったのであきらめ、ギャラリーを何軒かはしごすることにしました。
最後に今日のもう一つの目的地の日本橋までウォーキングです。
新聞で見たミヤケマイさんの個展『八百萬 Auspicious−』のために高島屋そばの壷中居に。
ミヤケさんは帰国子女でもあるそうですが、とても斬新な作品ばかりです。
暗い部屋の前を通り過ぎようとしたら、その部屋にも作品があるとのこと。
薄暗がりのその部屋に入ってみたら東大寺の大仏さまの掛け軸が一点かけてあります。
大仏さまの光背が明滅してるのです!後光が射している!というかまるで大仏さまが生きてらっしゃるような気配が感じられます。
説明によると光背のバックにLEDを使ってるのだそうです。
古いものと最先端技術との取り合わせの妙が
またなんともいえないいい雰囲気をかもしだしています。
薄明かりの中でソファーに座って大仏さまと対峙しているととても厳かな気分になり心が癒される気がしてきました。
光背が明滅してることで、大仏さまがあたかも動いているような、どんな悩みも苦しみも救ってあげますよというあたたかなお声が聞こえてくるような気分になってきました。

ホスピスやビハーラ病棟には瞑想できる部屋を備えてるところがあるそうですが、そういう部屋にこういう作品があったらどうだろう、、、と思いました。
癌で入院している友人に入院生活でほしいものがあるかと問うたら、一人になって思い切り泣ける部屋がほしいと切望されたとある僧侶が話していたのが思い出されます。

白洲正子がよく通ったというこの壷中居、こういう場所だからこそ出せる味があったような気がします。
海外から日本を見てきたという体験がこんなすてきな発想につながっているのかもしれませんね〜。