すばらしい出会い!!

世界一周旅行の団体「TABIPPO」http://ameblo.jp/tabippo/の集まりがあって岡山から上京するとぼあらさんが知らせてきたので、空いてる一日を一緒に同行させてもらうことにしました。
1年間で世界一周旅行を達成させて著書を出し、講演もこなしてるぼあらさんは、建築家を目指してひたすら勉強中です。
上京のたびにいろいろな方に会ったり、展覧会などの催しものや、有名建築物などを回るスケジュールを組んでおり、今回もとてもお忙しそうでしたが、同行していいですよと誘ってくださったので、今日は、下高井戸シネマで映画『ようこそアムステルダム国立美術館へ』http://ams-museum.com/を観るために現地集合。
今日は映画の日とレデースディーでちょうどいい日でした。
市民の反対や政治的な問題などで美術館改装作業が難航して完成予想がたたずどんどん月日が流れていくという模様を取材したオランダのドキュメンタリー映画です。
夏休みに日本人観光客が大勢来館していることがわかったり、日本の美術品として金剛力士像を手に入れるまでの経過のシーンがあったりで、日本人としては見逃せない興味深い部分もありました。
アジア担当の学芸員のことばに、なぜ仁王像なのか。「欧州で日本美術というと、どうしても禅の世界の“静”のイメージが強い。でも、強くて活気のある“動”のアートもあるんだということを伝えたい」と。
映画のあとは、私の思いつきがみごと成功!して素敵なゲストに会うために二人で急いで吉祥寺へ。
「0円ハウス」http://www.amazon.co.jp/0%E5%86%86%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9-%E5%9D%82%E5%8F%A3-%E6%81%AD%E5%B9%B3/dp/4898151175の作者坂口恭平さんと井の頭公園近くのカフェ「八十八夜」で待ち合わせです。
坂口さんとぼあらさんに共通するのは「建築」の専門家ということです。
私はなにも共通点がないのに、今日このお二人の出会いをプロデュース!したのです。
この春娘が坂口さんの講演を聞いてとても感動したといって聞かせてくれた話に、すっかり私が夢中になってしまい、坂口さんのファンになりブログを読み出しました。ある日、ブログのなかにぼあらさんのお姉さんの著書のことが載っていたのを発見しました。
まるで地中の奥深くに眠っていた宝物を発見した気分です!
コラージュの研究の「切断の時代」です。http://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4434101625/nagatabi-22
坂口さんが調べものをしていたなかで、なかなか参考文献がなかったある芸術家のことがその著書に載っていて、とても貴重な資料になったんだそうです。
早速ぼあらさんに連絡をしてあげ、坂口さんにも伝えました。
そして、ぼあらさんからお姉さんへと話は伝わっていきました。
そして今回、ぼあらさんが上京という連絡が入ったとき、私の頭に突如閃きました。坂口さんとぼあらさんを会わせようと。
坂口さんとぼあらさんが出合ったらwin-winの関係で絶対に将来的には有利になるだろうと予想がつきましたから、この出会いも成功するのじゃないかと勝手な自信ができてきました。
坂口さんは、いきなりのぶしつけな私の提案に快く乗ってくださったのです。そして、運よくぴったり互いの都合のいい日があったのです。それが今日だったのです。

坂口さんの最近の活躍はめざましいばかりで、主要新聞各紙に最新の著書「ゼロ円から始める都市型狩猟採集生活」http://www.ohtabooks.com/publish/2010/08/04100000.htmlの書評が載り、養老猛、茂木健一郎等などとの対談、少し前はビートたけしの番組でたけしを案内してあげる場面をTVで拝見したばかり だったので、個人的にこのような方とお会いするなんて本当に実現するんだろうかとだんだん半信半疑になっていきました。
でも、実際はみごとに実現できたのです!ヤッターっていう気分です。
私は大きなプロジェクトを成功させた気分で胸いっぱいになりました。
ぼあらさんは上京の際乗ってきたANAの機内誌で坂口さんの記事を見つけてもってきたので、早速その記事の話題です。この秋、坂口さんが取材したシカゴのフランクロイドライトの建築の様子がきれいな写真つきで数頁にわたって載っています。
ぼあらさんも世界一周旅行ではシカゴに一週間も滞在して同じところを見てきたそうで話は弾みます。
坂口さんはこれまでの体験や、今後のことなどどんどん力強い話し方で語ってくれます。
連日著名な方たちからよばれ、たくさんの講演会を開催してる方なのに初対面の私たちが無料でこんなにたくさん貴重な話を聞かせていただいていいんだろうかと冷や汗がでてきました。
ぼあらさんを引き合わせる目的で企画したことなのに、
昨日になって急にいろいろ思いつきがあって、私のいままでの作品やホームステイのゲストブックなどをお持ちすることにしてしまいました。
失礼ながら、今回もまた口を挟みいつもの癖で私自信のエピソードもいろいろ語ってしまいましたがとても理解ある態度に感銘を受けました。

私には坂口さんの研究している世界とバッグパッカーの旅してる方たちとの共通点も見えてきました。

たけしの番組で坂口さんが話していた「海の幸、山の幸があるように都市の幸もある」ということばにはとても感銘を受けました。
私自信の生活もずいぶん「都市の幸」を甘受して生きてきて豊かな生活ができてるんだと気がつきました。
「都市の幸」ということばを知らなかったために、自分自身のことをいままで人に説明ができなかったのです。

インドで無一文になったときのエピソードや、国内をギターとスケッチブックだけもって無一文で旅し、毎日1万円稼いだ話、早大に入ったもののほとんど大学には行かずに大工さんに弟子入りし技術を教えてもらい家を建てられるようになったこと、ホームレスといわれてるおじさんたちにいろいろな技術を教えてもらったこと、日本では理解されなかったのに、パリに渡ったら、坂口さんの人間がおもしろい、本がおもしろいと、あっというまに認めてもらい瞬く間に欧米の芸術家たちに紹介され、欧米の書店や美術館などに著書を置いてもらえるようになった経緯などなど、まるで夢を見ているようでした。
つい最近から、信じられないことに無料で人々を支援する活動をスタートさせました。
いろいろな才能の持ち主たちが世に出れなくて困惑してる現実を目にし、そういう方々に的確なアドバイスをして世に送り出してあげてるのです。

彼の活動に感銘を受けた外国の富豪家たちが、お金の支援は自分たちがするから心配しないで思う存分やりたいことをやりなさいといってくれてるそうです。
さすが芸術の国の人々です。
それぞれ役割があることをちゃんとわかっているのですね〜。
建築家という肩書きはもってるけど、アーティストでもあり、広く世の中のことを考えてる 一般の建築家の枠をおおいに超えたスケールの大きな人物です。
いままでにあった職業や、企業にはおさまりきれない人物なのです。
頭が固く古い先入観しかもってない人々にはとうてい理解されない人物なのです。
また新しいものが生まれました!というところです。
まだ32歳という若さなのにもう何十倍も人生を生きてきたという感がありました。
坂口さんの活動はNHKでも取材しているそうで、映画にもなるそうです。

著書にサインをいただいたら、素敵なイラストまで。

夢見心地でどうやって家にたどりついたかわからないぐらい興奮してしまいました。
早速、NYにいる友人に、近代美術館MOMAに行ったら坂口さんの本「0円ハウス」を見つけてくださいねとメールしました。

http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E5%91%A8NAVI-%E6%94%B9%E8%A8%82%E7%89%88/dp/4863202806ぼあらさんからは、改訂版の「世界一周NAVI」をいただきました。
初本のときは、ぼあらさんのエッセイも載っていたのです。このような本は、どんどん情報が変わるので、新情報を追加していかなくてはならないようです。
今回のぼあらさんとの会話でまた新たないいお話を伺いました。出版界の大手「小学館」の創業者のエピソードです。
ぼあらさんが嫁いだ岡山の老舗の書店は、その昔、東京支店があったそうです。支店長が、その後独立して始めたのが「小学館」だそうです。グループには集英社があります。
本家の岡山の書店のご主人は、独立したその東京の店になにかと援助をしてあげてたそうです。最近岡山のおばあさまが亡くなられたそうですが、小学館の社長さんも弔問に訪れたそうです。
岡山の書店と日本を代表するような大手の出版社がこんないきさつをもってたとは驚きでした。ぼあらさんからはいつもびっくりするような話を聞かせてもらい、またまた宝物が増えた気分です。