ご縁 その2

ご縁で思い出したのが、ぼあらさんとのことです。
旅行会社が企画したトークイベントで、我が家の友人で日本人女性初アフリカを単独で自転車で走った山崎美緒ちゃんと自転車世界一周した石田ゆうすけさんの会があったとき、岡山から来ているという若い女性がいました。
彼女も世界一周の体験をもっているということでした。
彼女の名はぼあらさんでhttp://voila3.blog27.fc2.com/、私は近づいていって少し話してから、東京滞在中にもし時間があったら、我が家にホームステイしませんか?ともちかけました。
そうしたら快く応じてくれたのです。
いきなり初対面でこういう事態になったら一般的には、不信がったりするものですが、やはりバックパッカーで旅した経験のある人は違うなと思いました。
わたしは世界旅行の体験を聞かせてもらえると思って、わくわくしながら我が家におよびすることになりました。
一泊のホームステイですばらしい体験談の数々を聞かせてもらい夢のようなひとときを過ごし翌朝にはお別れしたのです。
多分、もうお会いすることはないだろうなあと思っていました。
それからまもなく、クラスメートが経営するイタリアレストラン「ロアジ」http://r.gnavi.co.jp/a181100/menu1.htmlで初めての高校のクラス会があると連絡が入りました。
上京して以来、初めて集まったクラスメートばかりで互いになつかしがって再会を喜びあいました。
高校時代はリーダー的存在だった女性が、彼女の息子さんが作った本だといってもってきてみんなにまわして見せてくれたのです。
私のところにまわってきたとき、その本をパラパラ見て最後の作者の紹介の項目に目をとおしました。

その本の、作詩者は彼女の息子さんで、絵を描いたのは岡山の女流画家さんだったのです。
「岡山」と聞いてすぐにぼあらさんの顔が頭に浮かび、あとでぼあらさんにメールで聞いてみようと思って画家の名前をメモ帳に控えていきました。
帰宅してから早速、ぼあらさんに画家の名前を知らせたところ、翌朝、びっくりするような返信が届きました。
その画家はぼあらさんの知り合いで、その本のことも知っていました。
ぼあらさんも、早速、このことをその画家さんに連絡してあげたそうです。
そうしたら、画家さんもとても驚かれ作詩者の彼のことをとてもよく評価してくれたそうです。
それで私は先日会ったばかりのクラスメートの女性にすぐに手紙で知らせました。
彼女は寝耳に水でとても驚いたそうです。
そしてまた喜びで感動している様子が電話の声で伝わってきました。
息子さんは自分の仕事のことをほとんど親にはしゃべらないので、どんな仕事ぶりなのかわからなかったのだそうです。
岡山の画家さんからの嬉しい評価を聞かせられて、ここにきてやっと自分の子育てに自信をもったようでとても安堵した様子でした。
わたしのひらめきが思いがけなくもいいご縁に繋がっていき、ある一家の幸せにも貢献できたようでとても満ち足りた気分になりました。