大往生

4ヶ月余り入院生活をしていた父が19日に86才の生涯を閉じました。
真夏のうえに丁度台風のときだったので心配したのですが、雨も風もおさまり気温も低く何の問題もなく滞りなく一連の式を終えることができました。
大正14年1月1日生まれでおめでたいときに生まれ、最期は故郷から駆けつけてきてくれた親戚たちや大勢の兄弟親族たちにまで賑やかに見送られ大往生をとげたといっていい人生でした。
伯父の経営する建設会社でたくさんの有名なビル建設に携わり、晩年は画家の高山 辰雄邸の
棟梁を務めたのが生涯の誇りでした。
引退してからは、プールとカラオケ三昧で周囲の方々からほめられたと得意になっていました。
自宅には、カレンダーの裏に故郷の風景を水彩画で描きいたるところに壁紙のようにして貼っていました。母が亡くなってから寂しさを紛らわすため夢中で故郷の風景を描き続けたようですが、眠れないときこの絵を見てると心がなごむんだよって語っていました。
寝室のベッドを改良したり、昨年まで運転していた車の中まで改良したりと、そこいらじゅう常に工夫しだらけで最後まで大工の技術を生かした生活を送りあっぱれな人生だったかもしれません。