「硫黄島からの手紙」

昨日は、先日テレビで放映された「硫黄島からの手紙」のビデオを撮っておいたので映画鑑賞しました。
当事、映画館で観たときは、単なる話題の映画だったから観たにすぎなかったのです。
硫黄島の戦いのことも、栗林忠道中将のことも何も知りませんでした。
上映から1年くらいたったころ、長野在住で高齢の夫の叔父から自伝が贈られてきてたのを思い出しぱらぱら読んでいたら、「栗林忠道中将」という名前がでてきたので、あれれと思って読み進んでみたらびっくりでした!
その叔父夫妻は栗林中将と親戚だったのです。
叔父の妻は旧姓栗林で栗林中将は、叔母の一族でした。
急に栗林中将が身近に感じて関心を持ってきました。

大学出てまもなく上海に渡りその後香港で仕事をしていた叔父は、昭和19年、妻の親戚の広東軍の参謀長だった栗林忠道中将に手紙を書いたら返事をもらった。その後硫黄島で玉砕。ということが書いてありました。
我が家の夫は、叔父からいただいた自伝を読んでいなかったので、栗林さんのことは全然気がついていなかったのです。

数年前信州を訪れ、病床にあった叔母様と会話をかわし、栗林さんのことを聞いてみました。
お話をするのも大変だったのですが、かろうじて聞き出せたのは、「忠道さんはとても優しい方でしたよ」
と遠い昔を懐かしむようなお話でした。

ビデオを観たあと栗林さんのことをいろいろ調べてみてたくさんのことを知ることができました。

栗林一族出身の叔母さまの親戚は、戦中、上海でホテルを経営してる人もいたそうです。
叔父の一人娘で、我が家の夫の従妹にあたる彼女は、相当に翔んでる女性でした。
一ドル300円代のころ、彼女は大学出てまもなく、親から独立し自分の可能性と限界を試してみたいと外国人の友人知人たちを訪ねて日本を飛び出て以来、ずーっと外国暮らしです。
当事彼女が著した本によると、英国では空手道場で合気道を披露し、米国では大学に通いながら仕事をやり、アーテイストや俳優、実業家など多彩な顔ぶれの仲間ができ、ドイツ人実業家と結婚してドイツに住んでからもNY の高級別荘地に別荘を持ち 世界中を飛び回っている生活でした。

いままでスケールの大きな彼女に驚嘆してたのですが、栗林一族のDNAを受け継いでいるこの従妹だったらこれぐらいの人生を送るのもしごく当然のようなものだったのだと、ようやく理解してきました。
栗林中将のお墓は長野の松代にあるのですが、撮影当時、主役の渡辺謙さんが詣でたと新聞で報じられていたのを覚えています。
夫の一族のお墓も松代なので、今度松代を訪れるときがあったら栗林中将のお墓も詣でてみたいなと思っています。http://d.hatena.ne.jp/helloelf/20101129