わらべ歌

町屋のお寺さんで集いがあり、声楽家の佐藤佳子さん
のお話を聞くことができた。
佐藤さんは、幼児の音楽教育に関心をもち学んでいたそうですが、日本のそういう教育に疑問をもちドイツの幼児音楽教育を学びに留学してきたそうです。
帰国後、日本のわらべうたの活動をしてる方たちと出会い、一緒にわらべうたの勉強をしていくうちに
自分の求めたものがここにあったと気づいてきたそうです。
わらべうた(子守唄も含む)は、本来山岳信仰に基づいたもので、民衆に人生の生き方を教え「忍耐、努力、勇気」という3つの柱が織り込まれてるそうです。
おばあさまの古い着物をほどいておてだまを作ってこられたので、みなさんでおてだまもやってみました。
おばあさまのその着物をいろいろな形に切って紙に貼って、それを利用してお話ししながらいろいろ語ってもくれました。


かけあいになってるわらべ歌からはコミニューケション能力が身についたり、先祖から連綿と続いてる命なんだということを教えてもらったりできるそうです。
幼児が周囲の人々からいろいろなわらべ歌を教えてもらい一緒に手振り身振りで歌っていくことで豊かな心が育っていくのですね。この日本の伝統を絶やさずに大事に伝えていきたいと思いました。

佐藤さんは最近、天正遣欧少年使節をオペラにした「忘れられた少年」にも出演されたそうですが、
ザビエルが日本に初めて伝道に来たときの話をされました。
ザビエルは日本人の印象を、「日本人は、私が今まで交流したどこの国の人よりも善良な国民だ。読み書き計算ができる人が多い。賭博はしない。盗みはしない。礼儀正しい。妻は一人しかもたない」等々と礼賛して書き遺してるそうです。
佐藤さんは外国に行ったとき、やはり日本人がいいイメージで見られてるということを感じて
日本人でよかった!と思われたそうです。
ちょうど先月、藤原正彦さんの講演を聞いたときもこの同じザビエルの話をされたのです。
国家の品格」を書いた藤原さんは、こういうことからも日本人は自分の国に誇りをもちなさいと言えたんだと思いました。

最後に「ヨイトマケ」の歌を力いっぱい歌ってくださったのですが、このお寺の本堂はとても音響がいいと話されていました。
遠野のわらべ歌の本も紹介されました。
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