新大久保

26日は山手線新大久保駅で、線路に転落した人を助けようとした韓国人留学生が電車にはねられて死亡した事故から10年になるというので連日新聞やテレビで取り上げられています。

数年前我が家にホームステイにきた韓国の大学の先生を新大久保駅のこの留学生を追悼するプレートのあるところまで案内したことがあります。
この先生は、日本の大学に6年も留学したことがあるというので、有名な観光地はほとんど知っているだろうと思いどこへ案内したらいいんだろうかと困っていました。

いろいろ考えた挙句、新大久保の韓国人街を見にいくことにしました。
彼は留学中は全然知らなかったそうです。
そのとき私も初めてで、行ってみてびっくりしました。
韓国の芸能人のグッズのある店、食堂などがたくさんありました。まるで韓国のようです。
彼もびっくりしていました。
裏の路地にも韓国の食堂がいたるところにあって、ちょうど昼どきなのでランチタイムサービスの競争が盛んに行われていました。
私が、彼に食事をごちそうしようとしたら、彼は「ここは韓国なんだから韓国人の私がごちそうするもんですよ」と冗談を言いながらお店に入るよう薦めてくれました。

そして最後に新大久保の駅に立ち寄り追悼のプレートを見に行ったのです。
彼はとても感慨深そうにプレートを眺め写真を撮っていました。
この事件の話は知っていたけど、どこにあるのか知らなかったそうです。
有名な観光地でなく、この場所を思いつき案内できたことが本当によかったと思いました。