悲惨な日


3月11日、仏教の講演会と座禅会があるからと知人に誘われて大宮ソニックシティに行きました。
仏像ガールさんの楽しいお話を聞いて終わったと思ったらまもなく揺れを感じました。
だんだん大きな揺れになり、荷物もそこそこにロビーに避難しました。
その後は街中がパニック状態になり、駅はストップし、、、回復の見込みがないというので、歩くことにしました。
どんどん歩く人々が増えていきます。
スーツ姿で赤ちゃんをだっこしながら歩いてる父親、ハイヒールの女性、、長距離歩くには無理なような人々がけっこういます。
3時間位歩いたあと知人と別れて、途中からバスに少し乗ったけど、また乗り換えしなくてはならないのです。
乗り換えのバスがなかなか来ないので、歩いてる人々と合流して同じ方向に行くことを確かめて一緒にまた歩くことにしました。
一緒に歩く仲間には米国カリフォルニアからきてるという黒人の大学生もいました。
乗り継いで東京方面に帰るという方たちは、電車が通ってるのかとっても不安そうです。
風のある夜道を長い長い荒川の橋を渡りました。そこからまた延々と歩いて車を留めてあった駐車場に辿り着いたときには4時間半くらいたっていました。車も渋滞していてやっと家に着いたのが夜の10時です!
テレビを見たら、東北の悲惨な惨状が写されています。まるで映画か悪夢か、、信じられない状態です。
家族の安否を確認してほっとしていたら、NYから電話がかかってきました。
「こっちではテレビも新聞もとても大ニュースで報じていますよ。」とのこと。
その後また米国から電話です。
今日はフランスから電話がきてまたびっくりです!互いに英語は外国語なので大変なんですが、日本の地震のニュースを見た、大丈夫ですか?「TSUNAMI」という言葉はなんとか理解できて返答することができてほっとしました!
いままでこんなに早急に何カ国もの友人たちから電話をもらったことはないです。世界の人々が相当な衝撃を受けてるというのがわかりました。不安でいっぱいの時に、世界の人々からこんな温かい手を差し伸べてもらい、安否確認してもらったというだけで、どんなに心強く思ったかしれません。
恐怖の日であっただけに、小さな善意でとても温かい気持ちになりました。