仏像

今日のお寺の講演会は「仏像 石仏に込められた祈り」というタイトルで伊豆にある「上原仏教美術館」の学芸員の方のお話しでした。http://www.uehara-buddhismart.or.jp/

「仏像入門」ではわかりやすく解説していただきました。

如来  悟りを開いた者
②菩薩  如来を目指して修行中
明王  悪を降伏する如来の化身
④天部  仏教以外の神々
⑤その他 祖師、民間信仰の神々
   
偉い順に並べてありますが、仏像に上下関係はないそうです。
如来の特徴は、田螺(たにし)の髪形。  シンプルな衣で装身具はなし。どんな悩みでもこぼさずに救ってあげますよという意味で手は水が漏れないように水かきになっています。
頂点の人ほど装身具はありません。
一般に位の高い人ほど、高価な衣類や高価な装身具をたくさん身にまとっていますが、なぜ仏像のなかで一番位の高い如来はシンプルな衣なのかといったら、悟りの境地に達したらモノはなにもいらなくなるのだそうです。
他の宗教は一神教で他の宗教は認めませんが、仏教は他宗の神を取り入れていき大きくなっていったのだそうです。(④天部)

博物館などで仏像の展覧会がありますが、そういうときは、前もって仏像の魂を抜いてから(僧侶の読経?で)展示するのだそうです。
伊豆の寺社にはたくさんの仏像があり中には平安時代のものもあるそうですが、無住になったお寺の仏像の保護の問題など抱えてるそうです。観光客に仏像を拝観させることで収入を得て、仏像の修理費にすることも考えているそうですが、仏像をやたらに観光の目的に使うことのうしろめたさもありなかなか大変そうです。

仏像についてなんの知識もないのですが、今日はとてもわかりやすく解説していただいたので、少しは覚えることができました。