震災から半年

昨夜、東北のボランティアに参加してきた息子が帰ってきました。

青春18切符で九州四国を大旅行してきてもまだ余ってる切符でどこへ行こうかと調べてるうちに、岩手遠野のNPO主催のボランテアを見つけたそうです。
学生時代に東京から友人たちと遠野のドライヴィングスクールで車の免許を取るために3週間くらい滞在したので遠野は第二の故郷になったようです。3人一組という募集で民宿で3食付、東京からの交通費まで負担してもらっても東京より安いのでした。

民宿の家族やドライヴィングスクールの先生たちとも親しくなって遠野にはとてもいい印象をもって来ました。

このお陰で私と娘も息子たちを訪ねるのを名目にして遠野から花巻平泉盛岡界隈を旅することができました。

遠野に行くことに決めてからが大変でした。
市役所でボランテア保険加入手続き、寝袋、ヘルメット、鋼鉄が落ちてきても大丈夫なような硬い長靴、ゴム手袋に軍手に食糧などホームセンターをはしごして揃えてリュックいっぱいの荷物で出かけていきました。

遠野では、体育館に200人位のボランティアの方たちが寝泊りしていて、夕方作業から帰ったあとのシャワーは一人15分間。シャワーに入りたい人は掲示板に順番に書き込みし、順に入るそうですが書き込みを忘れたらその日は入れないそうです。大勢なので規律正しくしなければこのボランテアセンターは運営できないのだそうです。みなさんはいわれた通り規律に従って行動しているそうですが、現地の被災者の人々の写真は撮らないようにと厳重に注意もあったそうです。

東大はじめ関東関西のいろいろな大学の学生さんのグループ、北海道から九州までの老若男女の方々が来られていたそうです。
毎月10日間くらい連続で参加してるという方、会社が不振状態というなかの経営者、定年退職者、OL、、
いろいろな地域から集まった様々な人生を歩んで来られた方たちから話も伺ったそうで、まさに人生道場だったようです。

ボランテアに行ったのに、かえって自分自身がたくさんのものを得てきたようです。

毎朝、何台かの車に分かれていくつかの地域に行き、がれきの撤去、側溝の作業、壊れた住宅を解体して釘を抜き薪にする薪割りなど大変な作業だったようですが、なかにはヨーロッパ人の女性も汗や泥にまみれながら一生懸命側溝の作業をしてたそうです。どうして日本語が上手なんですかって聞いたら、「私は日本が大好きだからよ!」って返答されたとか。

娘の友人も東北ボランテアでフランス人と友人になってきたと聞きました。
外国からもこんなに来てくれてたのかと知って
胸が熱くなりました。

こんなにも多くの人々が貴重なお金を使って、不便な体育館での生活をしてまでも被災者のために尽力していてくれてるんだなーとわかって隠れた日本人の素晴らしさをを知りました。

ニュースでは流れないいろいろなことが現場ではあるのですねー。

息子は現地でポスターを渡され、広尾のJICAで震災半年の今日イベントがあるからぜひ参加してくれと言われたそうで、遅く帰宅してあまり寝てないのに広尾に行ってきました。