いい友人の条件!

今年も友人から庄内柿が届きました。

留学生のTちゃんに学校から帰ってから教えてあげました。
彼女から返ってきたことばは「それ無料ですか?」私「??もちろんですよ!」彼女「やっぱりね!これだから友人はいいんだよね!」。
柿そのもののことより、無料かお金を出すのかどうかの方に関心があるみたい。
日常生活の会話のなかでもよく、「それ無料ですか?」って聞かれます。
ものをくれるのがいい友人だという考えだったら、私たちはつきあいをしてもらえそうもありません(-_-;)
なにももらえなくてもお金がなくても心が癒される友人もいると思うのですが、彼女の口からでてくるのは、お金持ちとかエリートで将来大金持ちになるだろうというクラスメイトたちがいっぱいいて将来が楽しみだっていうようなことばかりです。

先日、彼女は将来の夢を語り希望でどんどん夢がふくらみ、夢見心地になっていきうっとりしていきました。
「大学出たら会社を経営して大金持ちになって、世界中に別荘を持ち、そこにはメイドさんを雇っておいておくんだ。」
「世界一の大金持ちのビルゲイツはひどい人です!財産を全部寄付して自分の子どもに財産を残さないんですから、、」と憤っています!
中国の学校のクラスメイトたちは富豪家が多く、別荘、アパート、キャンピングカー、自家用飛行機をもってる人たちもいるそうで、いつも彼女は羨ましがって語ってくれます。
富豪になるのが夢の彼女にとってビルゲイツは正反対の考えで悪い人に映るようです。
私が、「ビルゲイツは富豪家になって苦労することや弊害もたくさんあることに気づいたから財産を寄付したのかもしれませんよ。お金がたくさんあったらおいしいものをたくさん食べてなにもしなくてもいいから太って病気になることもあります。タイガーウッズのように愛人を作って家庭を崩壊したり、悪い人が近づいてきたり、泥棒に入られたり、子どもを誘拐されたり、子どもたちは勉強するのも働くのもいやになり怠け者になる可能性もあります。友人はお金持ちだからつきあってるのかどうかわからなくなり疑心暗鬼になりいい友人ができないかもしれません」というようなことを語ったら、きょとんとしながらも彼女は、「中国にも同じような話はあります。親が金持ちだと子どもは怠けものになるっていってます」
ちゃんと知ってるんじゃないですか!
やはりどこの国でもみな経験してることだからこういうことばが伝えられてるんですねー。
彼女は大学でてすぐに社長になって富豪家になれると信じこんでるようです。
いい仕事をやってその結果お金もちになっていたというのだったらわかりますが、最初からお金だけが手に入るような仕組みばかりを考えていたらとんでもないことになりかねません。最近の中国のニュースでもずさんな工事とかいろいろ取り上げられていますから。
「拝金主義」ということばを目の当たりにした気分になりました。

お金があって心も幸せなら申し分ないのですが、人間のこころはころころと変わっていき、目的のお金が手に入ることだけでは満足できなくなることもあります。

お金持ちを目的にするのでなく、心の幸せを目的に生きていってほしいなと我が子には願うばかりです。