「傾聴」

最近「傾聴ボランテア」ということばをよく聞くようになったのですが、ただ聞くということなら誰にもできそうでいて、実際はなかなか大変そうです。
電話で人生相談を担当しているというお坊さんの口からも「傾聴は難しい」と聞いたことがあります。

先日、NHK「こころの時代」で京都ノートルダム女子大学教授が「傾聴」について話していたので興味をもって観ました。
オーストラリアのシドニーホスピスに「傾聴」の研究に行ってきたときの写真が提示されてましたが、その写真に写っていたのは「聽」という文字でした。
この文字を見た時一瞬、どこの国の写真だろうと思ったのです。
「傾聴」するとはどういうことかと解説するためにこの「聽」という漢字が書かれてたのです。
この「聽」という漢字を分解して一個一個の文字に英語で解説文がありました。
「耳」耳で聞く。
「目(四を縦にして)」目で聞く。
「心」心で聞く。
という意味ですよとのこと。
「聴」の言葉は、聖なるものの声を聴くことができる人は徳のある人をあらわす。というようなお話でした。

「傾聴」のお話もよかったのですが、英語圏の国で漢字を使って説明してたというのに
もとても関心をもちました。
漢字は象形文字といわれますが、英語圏の人々がこのように漢字を理解してくれてるんだと知ってうれしくなりました。