ランチタイムセミナー


青山学院大学で「ランチタイムセミナー」に参加してきました。
オーストラリアの多文化主義を長年研究してこられた関根政美慶大法学部教授の
お話で題は「論争の中の多文化主義」。

オーストラリアやカナダはたくさんの移民を受け入れてきた国だが、近年ではヨーロッパでも移民を受け入れるようになってきて多文化主義を積極的に行うようになってきた。
しかし、9.11以来、多文化主義は人気がなくなり、最近では英独の首相が「多文化主義失敗」発言をしている。
移民の生活困窮者には生活保護費の支給(それによって税金が高くなる)、あるいは優秀な移民の人たちが社会のリーダーになっていった場合は国民の仕事がなくなるなど多数の問題が起きてくる。
国民を保護すれば移民が不満を持ち、移民を保護すれば国民が不満を持つというのが現状。
日本でも小子化で若い労働力が不足してきてるので外国人が必要となってくるので、考えなくてはいけない問題だ。
多文化共生の成功は難しいが、解決策としては、
文化交流、相互理解促進、多様な文化の用意、柔軟性をもたせる等々。

一例として今年7月22日に起こったノルウェイ事件をとりあげて解説。
首都オスロではノーベル平和賞授与式が行われ、安定した国というイメージがあるこの国で起こった事件の背景は多文化主義だった。

ランチ時ということもあり、少人数で軽食をいただきながらというラフな感じな講義でした。
終了後の質義応答でわかったのは聴講生は錚々たる方々だったのでした!

せっかくなので学食に寄ってみました。

そのあと、表参道を歩いてスパイラルビルに入ってみたら草間弥生の「飛んでゆけ私の愛する下着たち」展が見れました。http://www.spiral.co.jp/e_schedule/2011/12/post-83.html