外村 彰さん

2日のニュースでノーベル物理学賞の有力候補だったという日立製作所の研究者の 外村 彰氏が亡くなったことを知りました。
NHKのニュースでは 外村 さんの功績についてけっこう長く解説していて、「電子顕微鏡の研究とか超伝導」という話をしていました。
http://www.hitachi.com/rd/fellow_tonomura.html
外村さんのことは何も知らなかったのですが、「電子顕微鏡超伝導」と言ったら、我が家と親しくしている友人が正にこの道のスペシャリストなので、早速米国にいる彼に知らせたくなりました。
以前のメールでは彼は今頃は大きな仕事があってとても忙しくしているといってたので、連絡するのもはばかれたのですが、大きなニュースだからと思って連絡してみました。

そしたら、2日後に彼から丁寧な解説つきのメールが届きました。
案の定、彼は今超多忙な時期だったのです。
それなのに「返事が遅れてすみません、、、」と前置きして、、外村さんについていろいろな話題を提供してきてくれました。
彼のこの変わらずの真摯な態度に私たち家族はとても感動しました。
やはり彼は外村さんのことはよく知っていました。
世界的にとても高く評価されてる方だったのです。
「Tonomura san is very famous in the field of TEM and superconductivity.」
外村さんは偉大な研究者としては特別に珍しい方だということです。
それは、
●大学の研究者でなく、企業の研究者だということ。
電子顕微鏡の技術者でありながら、物理学にも詳しいということ。

日本での評価と世界的な評価についてなどいろいろなエピソードも書き綴ってくれました。
私たち一家が理解できる範囲でやさしく簡潔に要点をまとめて書いてくれたのです。
難しい専門的なことを素人にも理解できるように説明できなければ優秀な学者とはいえなく、また本当に理解しているとは言えないんだよといつも話していた彼のことです!ほんとうに敬服してしまいます。

彼のお陰で日本の偉大な人物について知ることができました。
ご冥福をお祈りします。