大聖堂のパイプオルガン

昨日の朝日新聞の夕刊に、私が昨年夏、岐阜県の白川町でお会いしてきた辻紀子さんの写真と記事が載っていてびっくり!!

昨年訪ねたときhttp://d.hatena.ne.jp/helloelf/20120830

記事の見出しは「皇后さまが支援  戻った音色」「スペイン 大聖堂のパイプオルガン  皇太子さま 演奏鑑賞へ」
今皇太子さまがスペインを訪問中ですが、サラマンカ大聖堂のパイプオルガンの演奏をお聞きになられるということでした。
このパイプオルガンは長い間放置されていたのですが、パイプオルガン製作者の辻宏氏が修復してあげたものなのです。
外国人に大聖堂のオルガンを修復させるわけにはいかないと断られていたのですが、辻さんは長い間スペインに通って修復させてくださいと頼んでいたそうです。
長い間の熱意が実ってようやく許可がおりたのですが、資金も自分持ちなら修復を許可するとのことだったのです。辻さんと親交のあった美智子皇后はその話しを知り、資金捻出のために大使に協力を求めたり、チャリテイコンサートを開く提案をされたりしてようやく実現させたのでした。

この3月、辻紀子さんからお手紙をいただいてました。

お手紙では紀子さんも翻訳家として活躍されていたことを知りました。
紀子さんはヘレン・ドス夫人の「1ダースのもらいっ子」他たくさんの本を翻訳本されてるそうです。
子供のいないヘレン・ドス夫人は肌の色の違う孤児たちを12人も養子に迎えて育てたのだそうです。そのなかには日本人の子供も4人含まれているのです。日米大戦のさなかだったそうです。
紀子さんは米国に留学中この本を知り、話しに感銘を受けてぜひ翻訳して日本の人々に知らせたいと思って、アルバイトでためたお金で自費出版したそうです。
ヘレン・ドス夫人とは互いの国を訪ね合って親交を深めておられる仲だったのでした。
辻さんご夫婦は揃ってすばらしい功績を残した方たちだったのです。

昨年思い切ってお訪ねしてほんとうによかった!